Google広告の仕組みや管理画面の操作を覚えても、テキスト広告を作るのは経験値がなければ難しいものです。適当なテキスト広告で入稿しても、表示さえされればそれなりのクリックが発生するので、「テキスト広告を書ける」と勘違いしがちです。
文章を書くことに苦手意識が強い方も多いかと思いますが、ちょっとしたポイントを押さえれば機械的に文章を組み合わせてユーザーに伝わりやすいテキスト広告を作ることができます。
行動を促すフレーズを考えることは「ユーザーに何をして欲しいのか」を明確にすることに繋がるので、Web集客を成功させる近道となります。
行動を促すフレーズとは?
不特定多数のユーザーを相手にして、ウェブサイトに誘導してこちらの目的通りに動いてもらうには、誘導の時点で「クリック後の行動」を示しておく必要があります。
なので、ユーザーを行動に結びつけるには、はっきりと「何をして欲しいか」を伝えることが第一歩となります。
場合によっては「広告表示オプション」を利用することで、テキスト広告にフレーズを含めるよりも伝えやすいこともあります。CTRやCVRを測り、様々なパターンで一番パフォーマンスの高い組み合わせを追求します。
広告原稿の上手な作り方
広告原稿は「3つの広告見出し」と「2つの説明文」で構成されています。それぞれの箇所に役割を振り分け文字数制限内で最大限に訴求できる原稿を作成しなければなりません。
基本的な構造など、原稿を考えるのに必要なルールは、下記の記事も参考にしてみてください。
行動を促すフレーズの例文
ユーザーの行動は「クリック」「購入」「予約」「お問い合わせ」「登録」など限られたものしかありません。それぞれ誘導するための文言も基本的には少なく、パターンを覚えれば誰でも簡単に作ることができます。
クリックさせる
画像のバナー広告であれば、「詳細はこちら」「詳しく見る」などクリックを促すフレーズが王道です。
しかし、テキスト広告の場合は検索結果を見た後にクリックするしかないので、あまり重要なフレーズではありません。
「〜をお探しなら」「〜にお困りの方へ」など、具体的かつメッセージ性の強いフレーズの方がクリックに繋げやすくなります。
- 詳細はこちら
- 詳しく見る
- 理由を見る
- 今すぐチェック
- お探しなら
- お困りの方へ
購入を促す
ECサイトや店頭で販売している事をPRしたい時は、「買って欲しい」という事を明確に伝える必要があります。
テキスト広告では、「購入はこちら」と書くよりも、価格やセール訴求などを含めてテキスト広告の全体で「買ってね!」という雰囲気を出した方が、限られた文字数を有効活用することができます。
- 購入はこちら
- 今すぐ購入
- 販売中
- まずはお試し
- 2週間トライアル
- 無料体験
- 入荷しました
特典を伝える
購入を促す場合は、具体的なベネフィットを伝える方が、ユーザーの行動を促す結果に繋がります。
セール文言や価格などの情報は、競合との違いを伝えることにもなり差別化を図ることもできます。
- セール開催
- セール最終日
- 10%OFF
- 100円引き
- 割引
- 業界NO.1
- 送料無料
予約を受ける
来店の前に予約が必須の場合は、そのことをちゃんと伝えなくてはなりません。ホームページのフォームで受け付けているのか、電話して欲しいのかなど、もう少し具体的な予約方法を添えると行動を促しやすくなります。
また、予約することで優先されるのか、予約しないと来店してもサービスを提供できないのかを明確に示す事でユーザーに予約を促すことができます。
- まずはご予約
- 予約優先制
- 完全予約制
お問い合わせに繋げる
ウェブ上ですぐに成約に繋げられない場合は、お問い合わせへの誘導が必要になります。「〜の相談なら」など目的を絞ったテキスト広告を作成した方が、ピンポイントにユーザーを引きつけることができます。
また、クリック後の誘導も重要で、ランディングページに記載している電話番号やお問い合わせフォームへのリンクを目立たせ、お問い合わせをしやすくするために、資料のダウンロードやホームページ上で見積りをしてもらうなどの工夫も必要です。
- お問い合わせください
- 相談受付中
- まずは無料相談
- 資料請求はこちら
- 資料ダウンロード
- Web見積もり受付中
会員登録してもらう
ウェブサイトの利用に登録が必要な場合は、その旨をあらかじめ伝えておいた方が、コンバージョンに繋がりやすくなります。ユーザーを囲い込むという目的では、メルマガへの登録やアプリのダウンロードへ誘導するケースもあります。
- まずは登録
- 無料会員募集中
- 会員特典あり
- 登録でポイント付与
- 無料メルマガ配信中
- アプリ ダウンロード
枕言葉を有効活用する
上記の例文にも含まれていますが、枕詞をつけることでユーザーの射幸心を煽ることができます。しかし、「今だけ」などの期間限定フレーズを使う場合は、ランディングページ内に期限を記載しておくなど、広告のルールを守らなければなりません。
また、「お気軽に」などの言葉で訴求を和らげることで、躊躇しがちなお問い合わせをしやすくすることもできます。
ちょっとしたニュアンスで伝わり方が変わってくるので、ぜひ研究して見てください。
- まずは
- 今すぐ
- 今だけ
- いつまで
- まだ間に合う
- お気軽に
広告原稿を上手に作るには
上記で挙げたようなフレーズを体系的に分解しストックしておくと、組み合わせてスムーズにテキスト広告を作成することができます。機械的に文章を作っていると少し人間味がなくなるので、口語に近づけるなどのテクニックもあります。
よく見かけるパターンや例文にとらわれず、「何を伝えて、何をして欲しいか」を重視するのが良いテキスト広告を作るコツです。