リスティング広告というと検索結果に表示される広告だけをイメージしている人も多いかと思いますが、Google広告のディスプレイネットワークを利用するとGoogleが提携している広告枠のある様々なサイトに広告を掲載することもできます。
ディスプレイネットワークとは?
サイト運営者が収益を上げるための広告枠を設置する仕組みのGoogle AdSenseを利用しているサイトに広告主が出稿することができる仕組みです。
基本的には認知度を高めるための目的で利用しますが、検索広告でキーワードとマッチしにくい、世の中に定着していない新しいサービスや、見た目(画像)の方が伝わりやすい商品では活用しやすいです。
どこに掲載できるのか?
ターゲティングの設定を行えば自動的に希望に沿ったサイトに掲載されます。入稿する前に掲載先サイトを調べるにはディスプレイキャンペーンプランナーを使いリサーチする方法もあります。
代理店に任せていて、よくわからない場合は、実際に見ているサイトの広告の右上に表示されるアイコンにマウスカーソルを合わせ「Ads by Google」という表示が出てくるサイトをリストアップすれば、指定したサイトに掲載することができます。
配信方法
配信の設定を行うには、「ディスプレイネットワークのみ」のキャンペーンを用意する必要があります。
「検索ネットワーク(ディスプレイネットワーク対応)」のキャンペーンでも配信することができますが、費用対効果を上げるためには、新しい専用のキャンペーンを用意した方が良いです。
バナー広告の種類
ひと昔前はバナー広告といえば300×250ピクセルのサイズのレクタングルと呼ばれるバナーや、320×50ピクセルのスマホ向けオーバーレイ広告が主流だったので、バナー画像を用意しなければ入稿できないイメージを持っている方も多いかと思いますが、最近ではレスポンシブバナーが主流となっており、ロゴやイメージ画像とテキストのみで簡単に見栄えの良いバナーを作ることができるので、以前よりも楽に広告出稿が行えるようになっています。
検索広告と同じような感覚で、様々なサイトにバナー広告を掲載することができるので、ご予算に余裕があれば試してみる価値はあるかと思います。
ターゲティングの種類
検索広告と同様に地域やユーザー層(年齢や性別)での絞り込みを行うことができます。
ディスプレイ広告はキーワードによる絞り込みだけでなく、ユーザーの興味や掲載先サイトのジャンルを選択して幅人く配信したり、特定のサイトを指定して掲載することができます。
キーワードによる絞り込み
キーワードにマッチするユーザーに表示する「オーディエンスターゲティング」と、キーワードに関連するページの掲載する「コンテンツターゲティング」の2通りの設定があります。
サイトのカテゴリで絞り込み
掲載枠を持つサイトはGoogleがジャンル分けし「トッピック」が設定されています。該当するジャンルがないと絞り込みが甘くなるので、あまり使いません。
ユーザーの興味や関心で絞り込み
ユーザーの興味や関心に合わせてPRを行いたい場合は、「インタレスト」の絞り込み設定を使います。
ECサイトであれば「購入意欲の強いユーザー層」の設定を活用することで、購入する可能性の高いユーザーに自動的に広告が配信されるようになります。
URLで掲載先を指定する
特定のサイトに掲載したい場合は「プレースメント」を利用します。URLをベースに入稿し、ドメイン全体を指定するか、3階層目までのURLを指定することができます。
キャンペーンの組み立て方
最終的には効果の良いサイトだけを指定して入稿したいので、「収集を目的としたキャンペーン」と「URLを指定して入稿するキャンペーン」で分けて作成するのがおすすめです。
本格的に運用するなら表示に至ったサイトを確認して、不要ならば除外設定を行い、キャンペーンの精度を上げる作業を行わなければならず、かなり手間がかかります。
ご自身で運用する場合は、管理のコストも考慮した上で代理店に任せた方が効率が良いのかを考えてみてはいかがでしょうか?