HubSpotのチャットボットは、問い合わせ対応を自動化してリードを取りこぼさないための機能です。設定の入口となる「チャットフロー」が少し独特な構造をしているため、最初は迷いやすいです。この記事では、実際の画面操作に沿って設定手順を解説します。

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HubSpotのチャットボットで何ができるか
HubSpotのチャットは、大きく「ライブチャット(担当者が対応)」と「ボット(自動応答)」の2種類に分かれています。
この記事が扱うのはボット機能です。ボットを使うと、サイト訪問者からの問い合わせに対して、担当者がいない時間帯でも自動で応答・情報収集・担当者への通知ができます。
ボットでできること:
- 訪問者へのウェルカムメッセージの表示
- 「お問い合わせの種類は何ですか?」のような選択肢による振り分け
- 氏名・メールアドレス・問い合わせ内容の自動収集
- コンタクトの自動作成・HubSpot CRMへの保存
- 担当者への通知・ライブチャットへの引き継ぎ
- 特定の条件でサポートチケットを自動作成
ボットでできないこと(Starterの制限):
高度な分岐ロジックや、AIによる自然文理解(AIアシスタント機能)はProfessional以上のプランが必要です。Starterでは「選択肢を選ばせる」タイプの定型フローが基本となります。
チャットフローの設定手順
ステップ1:チャットフローの作成画面を開く
HubSpotダッシュボードの上部メニューから以下の順に進みます。
「コミュニケーション」→「受信トレイ」→「チャットフロー」
または、左サイドバーの「コミュニケーション → チャットフロー」からも開けます。
「チャットフローを作成」ボタンをクリックすると、チャンネルの選択画面が表示されます。
ステップ2:チャンネルを選択する
チャンネルは「ウェブサイト」を選択します(FacebookメッセンジャーなどのSNS連携は別途設定が必要です)。
次に、ボットのタイプを選択します。
| タイプ | 用途 |
|---|---|
| ライブチャット | 担当者がリアルタイムで対応する |
| ボット | 自動応答フローを作成する |
| ライブチャット+ボット | 担当者不在時にボットが対応し、在席中はライブチャットに切り替える |
自動応答を目的とする場合は「ボット」を選択します。
ステップ3:ボットの受信トレイを設定する
ボットからの通知・やりとりを受け取る「受信トレイ」を選択します。受信トレイは事前にチームのメールアドレスと連携して設定しておく必要があります。
未設定の場合は「受信トレイを作成」から設定できます。
ステップ4:ボットフローを作成する
ここがチャットボット設定の核心部分です。
ボットフローは「アクションブロック」を組み合わせて作ります。最初のブロックは「ウェルカムメッセージ」です。
ウェルカムメッセージの例:
こんにちは!お問い合わせありがとうございます。
どのようなご用件でしょうか?
ウェルカムメッセージの後に「クイックリプライ(選択肢)」を追加します。
クイックリプライの例:
- サービスについて知りたい
- 料金を確認したい
- 問い合わせをしたい
- その他
それぞれの選択肢に対して、次のアクションを設定します。
使えるアクションの種類:
| アクション | 内容 |
|---|---|
| メッセージを送信 | テキストメッセージを表示する |
| クイックリプライ | 選択肢を表示して分岐させる |
| コンタクト情報を収集 | 氏名・メール・電話番号などを入力させる |
| 会議を予約 | ミーティングスケジューラーへ誘導する |
| チームメンバーに引き継ぐ | ライブチャットの担当者に引き継ぐ |
| チケットを作成 | Service Hubのチケットを自動作成する |
| 担当者にメール通知 | 指定の担当者にメールを送信する |
ステップ5:ウィジェットの表示設定を行う
ボットフローが完成したら、サイトのどのページに、どのような条件で表示するかを設定します。
設定できる表示条件:
- URL条件: トップページのみ、特定のLP、ブログ記事以外など
- 訪問者の属性: 初訪問者のみ、コンタクトに登録済みのみ、特定のリストに含まれる人など
- 表示タイミング: ページ滞在時間(例:30秒後に表示)、スクロール率(例:50%スクロールで表示)
ステップ6:ウィジェットの外観をカスタマイズする
「カスタマイズ」タブで、チャットウィジェットの見た目を設定します。
- ボットのアイコン画像(担当者の顔写真や会社ロゴ)
- チャットウィジェットの色(自社ブランドカラーに合わせる)
- ウィジェットの表示位置(右下・左下)
- チャットヘッダーのテキスト(「なんでもお気軽に」など)
無料版ではHubSpotのブランドロゴが表示されますが、Starter以上ではロゴを削除できます。
コンタクト情報の収集と活用
チャットボットで収集したコンタクト情報は、自動的にHubSpotのCRMに保存されます。
「コンタクト情報を収集」アクションで収集したデータは、指定したコンタクトプロパティに格納されます。例えば「メールアドレス」ブロックで収集した情報は、コンタクトの「メールアドレス」プロパティに自動で入力されます。
流入元の記録: HubSpotのトラッキングコードが設置されているサイトでボットを使うと、チャットで収集されたコンタクトにも「どのページからチャットを開始したか」「最初の流入元は何か」などの情報が記録されます。
ボットが機能しているか確認する方法
設定が完了したら、必ず自分でテストします。
- プレビュー画面でフローの動作確認
- 実際のサイトページでウィジェットが表示されているか確認
- テスト送信を行い、HubSpotのコンタクトにデータが届いているか確認
- 担当者への通知メールが届くか確認
「コミュニケーション → 受信トレイ」で、ボット経由の会話ログが記録されているかも確認してください。
パフォーマンスの確認
「チャットフロー」の一覧画面で、各ボットの以下の数字が確認できます。
| 会話数 | ウィジェットが開かれた回数 |
|---|---|
| コンタクト数 | ボット経由で作成されたコンタクト数 |
| 完了率 | フロー最後まで到達した割合 |
完了率が低い場合は、どのステップで離脱しているかを確認して、メッセージの内容や選択肢を見直します。
HubSpot Starter 導入支援・運用サポート
HubSpotのチャットボットは、問い合わせフォームの補完として非常に有効なツールです。特に「サービスページを見ているがフォームまで進まない訪問者」に対して、ボットがきっかけを作ることでリードの取りこぼしを防げます。
最初は「メールアドレスを受け取って担当者に通知する」というシンプルなフローで十分です。まずは動く状態を作り、実際の会話データを見ながら改善していくアプローチをおすすめします。
当社では、HubSpot Starter のチャットボット設定も含めた導入支援を行っています。
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