「HubSpot 初期設定」で検索している方が知りたいのは、「HubSpotを始めたはいいけど何から設定すればいいのか」という疑問への答えだと思います。この記事では、アカウント作成直後から「フォームからコンタクトが来る状態」を作るまでの設定を、順番通りに解説します。

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初期設定の全体像
HubSpotの初期設定は、大きく以下の5段階に分かれます。
① アカウントの基本設定(タイムゾーン・通貨・プロフィール)
② トラッキングコードの設置(ウェブサイトとの連携)
③ フォームの設置(コンタクト収集の開始)
④ CRMの設定(パイプライン・プロパティ)
⑤ ダッシュボードの整備(日常的に見る画面を作る)
すべてを一度に完璧に整える必要はありません。「まず動く状態を作る」ことが重要です。①〜③ができていれば、コンタクトの蓄積が始まります。
① アカウントの基本設定
タイムゾーンと通貨の設定
これを後回しにするとレポートの時刻がズレ、メール配信の時間指定も機能しなくなります。最初に必ず設定してください。
設定場所: 右上のアカウント名 →「設定(⚙)」→「アカウントのデフォルト」
- タイムゾーン:Asia/Tokyo(UTC+9)
- 通貨:日本円(JPY)
- 日付形式:任意(YYYY/MM/DDが日本語環境では見やすい)
担当者プロフィールの設定
ミーティングリンクやメールの署名に表示される情報です。
設定場所: 右上のアカウント名 →「プロフィールと設定」
- 名前(日本語・英語の両方推奨)
- 役職
- 電話番号
- 写真(チャットボットのアイコンとしても使われる)
チームメンバーの招待
設定場所: 設定 →「ユーザーとチーム」→「ユーザー」→「ユーザーを作成」
メールアドレスで招待します。権限(ロール)の設定が重要です。
| 権限 | 付与する対象 |
|---|---|
| スーパー管理者 | 設定変更・全データアクセスが必要な人。最小限に絞る |
| 販売担当(Sales) | 営業メンバー。コンタクト・ディール・タスクへのアクセス |
| マーケティング担当 | フォーム・メール・広告の管理が必要な人 |
② トラッキングコードの設置
HubSpotでウェブサイトの訪問者データを取得するために必須の設定です。これがないとコンタクトの流入元が記録されません。
トラッキングコードの取得場所: 設定(⚙)→「トラッキングコード」
表示されたJavaScriptコードをウェブサイトの全ページの <head> タグ内に設置します。
WordPressへの設置方法
方法A:HubSpot公式プラグイン(推奨)
WordPressの「プラグイン → 新規追加」で「HubSpot」を検索してインストールすると自動で設置されます。
方法B:「Insert Headers and Footers」プラグイン
トラッキングコードを「Scripts in Header」欄に貼り付けて保存します。
方法C:functions.phpに追記
add_action('wp_head', function() {
echo '<script type="text/javascript" id="hs-script-loader" async defer src="//js.hs-scripts.com/ポータルID.js"></script>';
});
設置確認
翌日に HubSpot「レポート → トラフィックアナリティクス」でアクセスデータが来ているかを確認します。
→ HubSpotのトラッキングコードを設置する方法(詳細)
③ フォームの設置
コンタクトを収集するフォームを設置します。
HubSpotフォームの作成
設定場所: マーケティング →「フォーム」→「フォームを作成」
問い合わせフォームとして最初に作るフィールド構成の例:
- メールアドレス(必須)
- 名前(姓・名)
- 会社名
- お問い合わせ内容(テキストエリア)
フォーム作成後、「アクション → 埋め込みコード」でHTMLスニペットを取得し、WordPressのカスタムHTMLブロックに貼り付けます。
フォーム送信後の自動通知を設定する
フォームが送信されたら担当者にメール通知が届くようにします。
設定場所: 自動化 →「ワークフロー」→「ゼロから作成」
トリガー:フォーム「〇〇フォーム」が送信された
アクション:担当者にメールを送信
④ CRMの基本設定
コンタクトプロパティのカスタマイズ
自社のビジネスに必要なプロパティを追加します。
設定場所: 設定 →「プロパティ」→「コンタクト」→「プロパティを作成」
最初に追加しておくと便利なカスタムプロパティの例:
- 業種(リスト型:製造業 / IT / 医療 など)
- 会社規模(リスト型:1〜10名 / 11〜50名 など)
- 流入チャネル(テキスト型)※手動入力用
ディールパイプラインのカスタマイズ
営業管理をする場合、パイプラインのステージを自社の営業フローに合わせて設定します。
設定場所: 設定 →「オブジェクト」→「ディール」→「パイプライン」
デフォルトのステージ名を変更するだけでも、実務に合ったパイプラインになります。
BtoBスタートアップの例:
見込み(10%) → 初回接触済み(20%) → ヒアリング完了(40%) → 提案済み(60%) → 見積り提出済み(80%) → クローズ待ち(90%)
⑤ ダッシュボードの整備
HubSpotを日常的に使うための「見る画面」を作ります。
設定場所: レポート →「ダッシュボード」
最初に作るダッシュボードに追加しておくべきレポート:
マーケティング確認用:
- 週次コンタクト増加数
- フォーム送信数(フォーム別)
- トラフィックの流入元分布
営業確認用:
- パイプライン(ステージ別ディール数)
- 今月の成約ディール数
- タスクの完了・未完了数
ダッシュボードは複数作れます。マーケティング用・営業用で分けておくと、それぞれの担当者が必要な情報を素早く確認できます。
Starterプラン移行後に追加でやること
無料版からStarterへアップグレードした場合、以下の設定を忘れずに行います。
- フォーム・メールのHubSpotロゴを削除する(設定 →「アカウントのデフォルト」)
- ミーティングスケジューラーを設定する(カレンダー連携 → ミーティングリンク作成)
- 基本的なワークフロー(問い合わせ通知・サンクスメール)を稼働させる
初期設定でよくある失敗
失敗1:タイムゾーンを設定しないまま運用を始める
メール配信の時間指定が意図しない時刻になります。最初に必ず設定。
失敗2:トラッキングコードを一部のページにしか設置しない
「問い合わせページだけに設置した」という場合、訪問者の行動履歴が不完全になります。全ページへの設置が必須です。
失敗3:カスタムプロパティを後から大量に追加する
フォームのフィールドとプロパティの対応が崩れたり、既存コンタクトのデータが揃わなくなります。設計は最初にまとめて行いましょう。
失敗4:スーパー管理者を全員に付与する
誰かが誤って設定を変更してしまうリスクがあります。管理者権限は最小限に。
HubSpot Starter 導入支援・運用サポート
HubSpotの初期設定は、「タイムゾーン設定 → トラッキングコード設置 → フォーム設置 → 担当者通知ワークフロー」の4つを完了させれば、コンタクトが蓄積される状態になります。
CRMのプロパティ設計やパイプラインのカスタマイズは、実際に使いながら改善していけば十分です。最初から完璧を目指すより、まず「動く状態」を作ることを優先してください。
当社では、HubSpot Starter の初期設定を代行・サポートしています。「何から手をつければいいかわからない」という段階からご相談ください。
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