動画を用意しなければ広告を出稿できないのでハードルが高いように見えますが、PRを目的としていて、動画でしっかり製品やサービスをアピールする術を持っているならばおすすめの施策となります。
YouTubeに広告を出す方法
広告を出稿するには、YouTubeに動画をアップロードして、Google広告から出稿の設定を行います。
地域やユーザー層、興味やキーワードなどを掛け合わせてセグメントを絞ることができます。また、特定の動画を指定して広告を掲載することもできます。
YouTubeの広告ってなに?
YouTubeで動画を見たことがある人なら誰もがうっとおしいかと思う、動画が再生される前に表示されるアレがYouTube広告です。
「5秒後にスキップできます」という表示を真っ先にクリックする人もいるかと思いますが、意外とそのまま動画を見る人も多いようです。
意外と最後まで見てもらえる
我ながらつまらないと思う7分の動画を入稿してテストしたところ、20%の人は最後まで見るという驚きの結果が出ました。
単純にYouTubeにアップしている動画の再生回数を増やしたいという目的ならば簡単に始めることができます。
セグメントの絞り込みは弱い
年齢や性別、興味やキーワードで絞り込みはできるのですが、キーワードによる絞り込みは若干弱く、明らかに関連していない動画にも掲載されることがあります。
キーワードよりもインタレストベースでの絞り込みの方がクリック率が高い傾向にあるので、認知を目的としている場合は、セグメントを絞り込みすぎない方がいいかもしれません。
費用はいくらかかる?
YouTubeの広告は30秒以上視聴されるか、動画上に表示されているリンクをクリックされた場合にのみ広告費が発生します。
最低でも2円で入札すれば広告が表示されるので、1円台から掲載することができます。20%の人が最後まで見るとすると、目安として5円程度で1人に情報を伝えることができます。
検索広告やディスプレイネットワークとは違い、1日の予算を設定するとほぼ上限ぴったりに予算を消化します。1日当たり3,000〜5,000円くらいの予算消化ペースを目安とすると良いです。
料金は先払いで掲載することができるので、決めた予算内で運用することができます。
費用対効果は高い?
動画広告は認知度を高めるという目的で使うことが一般的なため、費用対効果を求めるとなると少し話は変わってきます。
動画自体を宣伝すると考えるなら、費用をかければいくらでも再生回数を伸ばすことができますが、動画を見た人をコンバージョンに結びつけるには、実演販売のような引き込みが必要になることもあります。
実際には納得できる再生単価で入稿し少額で掲載を始め、クリック単価やコンバージョン単価を計測して広告効果を高めていくのが良いかと思います。
動画制作のコツ
iPhoneのカメラでも綺麗に撮影はできますが、音声を綺麗に撮ったり、ナレーションやアニメーションを追加するなどの編集を行おうと思うと素人では難しいかと思います。
最近ではYouTube広告向けの動画編集が得意な制作会社も多くなってきました。1本の動画を作るのに100万円くらいかかるイメージをお持ちのかたもいらっしゃるかもしれませんが、30万円くらいでも制作可能です。
マーケティングまで考えられる制作会社ならば始めの30秒でしっかりユーザーを掴み、最後まで見せる台本を組んでくれるところもあります。
色々ノウハウはありますが、YouTube広告向けのノウハウで重要なのは下記の2点となります。
冒頭の5秒でインパクトを与える
なんのCMかが伝わらないとスキップされてしまうので、冒頭の掴みが重要です。
店舗名やブランドロゴを見せたり、キャンペーンを行なっているならその概要など、見た人の印象に残しつつ、継続して見てもらえるような仕掛けを考えます。
30秒で一旦クロージングを行う
動画広告は30秒以上視聴された場合に費用が発生します。なので30秒が経過する前にユーザーに取ってもらいたい行動を示す必要があります。
サイトを見て欲しいなら「お店の名前で検索!」や、商品を買って欲しいなら購入先の案内をするなど、はっきりと伝えると良いです。