Google広告はオークションのような仕組みがあり、品質スコアは競合との順位を決めるための重要な指標です。品質スコアの基礎を学び、点数を上げるために必要な施策を行うことで、入札単価を下げることができるので、結果として掲載費用を抑えることができます。
品質スコアとは
入稿するキーワードと広告やランディングページの関連性から決められるスコアで、アカウント全体の過去の掲載実績も含めて算出されます。
具体的な評価のポイントは公開されていませんが、主に3つのポイントから10段階評価の点数が決められます。
目安として自社で商標を持っているキーワードや屋号ならば10点、広告との関連性が高い場合は8点くらいが最大になるように、運用状況の改善を図る必要があります。
下記はGoogle広告のヘルプに記載されている情報です。
ランディングページの利便性
広告をクリックしたユーザーにとってランディング ページがどれくらい関連性があり、役に立っているかを表します。ランディング ページのコンテンツとユーザーの検索語句との関連性の高さや、ページでの操作のしやすさといった要素が考慮されます。
推定クリック率
広告が表示されたときにクリックされる可能性を表します。このスコアは、広告の過去のクリック率に基づいて算出されます。広告の掲載順位や、広告の視認性に影響する他の要素(広告表示オプションなど)による効果は考慮されません。
広告の関連性
キーワードと広告に含まれるメッセージとの関連性の高さを表します。平均スコアより低い場合は、広告が一般的すぎるか具体的すぎるため、ユーザーの検索語句に対応したものになっていない、またはキーワードがお客様のビジネスと関連していないことを意味します。
品質スコアを確認する方法
キーワードのレポートで「ステータス」にマウスカーソルを合わせると確認することができます。または、レポートの上部にある「表示項目」から「表示項目の変更」を選び、品質スコアの区分にある項目にチェックを入れて適用すると、レポートの表に追加されます。
掲載を始めたばかりで表示回数が少なかったり、クリックが発生していないと、品質スコアが表示されないことがあります。
広告ランクの仕組み
Google広告はオークションのような仕組みで掲載枠の上位に表示されるかが決まります。入札単価と品質スコアを掛け合わせて「広告ランク」という点数が決められ、その点数が上位の広告から順番に検索結果の上位に表示されます。
実際にはレポートに表示される品質スコアが広告ランクの算出に使われてるわけではなく、リアルタイムに算出された点数から広告の表示が行われています。
また、競合の品質スコアや入札単価も常に変化しているため、高い品質スコアと入札単価があれば、必ずしも広告が表示されるわけではありません。
品質スコアを上げる方法
ステータスに「品質スコアが低いため、ほとんど表示されていません」と表示されている場合は、改善のための施策が必須となります。改善するためのポイントはたくさんありますが、基本的にはクリック率を高めることが全てにおいて共通する施策となります。
まずは下記に紹介する施策に挑戦してみてはいかがでしょうか?
広告とキーワードの関連性を高める
品質スコアの評価に繋がるポイントはたくさんありますが、入稿キーワードと広告に含まれるキーワードが一致していることは最も重要な要素です。
まずは入稿キーワードを含む広告を作成することが基本となります。
広告表示オプションを追加する
広告を拡張する役割を持つ機能で、サイトリンクでランディングページ以外のページへ誘導したり、コールアウト表示でサービスの訴求となるキーワードを広告に追加することで、広告から伝えられる情報を増やしたり、占有面積を広げることでクリック率の上昇が期待できます。
ランディングページの利便性を上げる
広告をクリックして表示されるページは、入稿キーワードや広告と一致する内容にするのが良いです。そのためにはタイトルタグやページ内のテキストにキーワードを含める必要があります。
また、会社概要や連絡先、プライバシーポリシーなどの基本的な情報にアクセスしやすくして、ビジネスの透明性を確保し、サイトの信頼性を上げる必要もあります。
上記の2点に注意し、極端にページの表示が遅かったり、今時ないかと思いますがページを開くとポップアップがたくさん開くようなページでなければ、「平均値」または「平均より上」の評価を獲得することができます。クリック数が安定すれば8〜10の品質スコアになるはずです。
複数の広告を入稿する
1つの広告グループには複数の広告を入稿してローテーション表示することができます。
また、複数の広告を入稿していると、キーワードと関連性の高い広告を自動的に表示してくれるので、同じ条件で一番クリック率の高い広告を選別することができます。
ちょっとした言い回しの違いでもクリック率が大きく変わることもあるので、いろんなパターンを試してみるのをおすすめします。
入札単価を引き上げる
1ページ目に表示されるのに必要な入札単価に満たない場合は、競合の予算が尽きた時にしか広告の表示が行われなず、品質スコアの算出に必要な表示回数やクリック数が稼げなくなります。
設定可能な項目が全て揃ったら入札単価を引き上げてみるのも一つの手です。
除外キーワードを設定する
表示回数が多いのにクリックに繋がらないキーワードを放置していると、結果としてクリック率を下げることになります。
キーワードとコンテンツの関連性が高いならば、クリックされやすい広告を作成すれば良いですが、関連性が低い場合は、除外キーワードとして設定するのが良いです。
広告グループを整理する
入稿キーワードと広告とランディングページの3点を揃えるためには、広告の文字数制限により限界があります。
広告に含めるキーワードを中心に入稿キーワードとランディングページを合わせることができない場合は、新しい広告グループを作成する方が良いです。