Google広告がポリシー違反で不承認になった時の対処法

広告掲載を継続して行なっていると、広告の審査が不承認になることも多々あります。不承認になった広告を放置していたり、詐欺などの悪質なサイトではない限り、アカウントを強制停止されるようなことはないかと思いますが、ポリシー違反で一時停止され、広告が掲載されなくなったと相談を受けることはよくあります。

また、Google広告のポリシーだけでなく、景品表示法、薬事法、医療法など、広告に関わる法律にまつわる表記にも注意が必要です。違反で広告を停止された場合の対処法や、広告の掲載基準についての詳細を説明いたします。

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目次

広告の審査基準

広告の審査で不承認になると管理画面のレポート内にあるステータスに表示されたり、メールの通知が送られて来ることで知ることができます。ガイドラインは用意されているので、違反していそうな部分を知ることはできます。

広告フォーマットに関する審査は即時に行われるのでわかりやすいですが、サイト側にも関わる表現(不適切なコンテンツ、不実表示、など)は、Google側から明確に「ここがダメ」というお知らせをいただくことはできません。

基本的にはユーザーを騙す行為や法的に規制されている事項に該当するものが禁止されています。(そういったもので広告展開を考える人は少ないかと思いますが…)

一般的な広告主に該当するのは、開業するのに資格が必要な業種や、金融やヘルスケアに関する分野です。その場合、リマーケティング広告などの一部の機能を利用するのを諦めたり、慎重な表現を行わなければならない場合があります。

ディスプレイ広告の審査は厳しい?

ディスプレイネットワークの広告はパーソナライズド広告の機能が利用できるため、検索広告と比較して審査が厳しい傾向にあります。

「検索ネットワーク(ディスプレイ ネットワーク対応)」のキャンペーンにレスポンシブ広告を追加する場合もディスプレイネットワークの機能を利用することになるので同じことが言えます。

目視での審査が入っている部分は、担当者のさじ加減で審査が通るようなことはあるかもしれませんが、何かしらのタイミングで広告が不承認になる可能性は残ります。

なので、広告の種類や配信方法で審査が緩い抜け道を探して、グレーなところで広告掲載を無理して継続するのはあまりおすすめしません。

どれくらいでアカウント停止される?

ほとんどの人は該当しないかと思いますが、悪質な違反を繰り返しているとアカウントが強制停止されることがあります。

審査が通った後に審査落ちの原因となっている部分を復元したり、審査落ちの状態のまま放置するようなことがなければ大丈夫です。

1つの広告で数回程度の審査落ちであればアカウントが強制停止されることはありません。

不承認の通知を受けるとドキッとしますが、Google側も不承認の理由を明確に示す訳ではないので、審査を繰り返しながら原因を探ることは多々あります。

広告審査のタイミング

Google広告の広告審査は入稿のタイミングで行われます。ほとんどの場合は自動で承認されるのですが、ポリシーに違反する可能性の高いキーワードやテキスト広告を入稿すると審査に時間がかかる場合があります。

サイト側の審査は、アカウント開設時にサイトの審査を行うようなことはなく、入稿と同じタイミングで審査されます。

都度行われるサイトの更新はGoogle側で把握することはできないので、不定期に再審査が行われることがあります。

担当者のさじ加減によって審査に通ることがあったり、一度掲載を始めることができても後から不承認になることもあります。

不承認になった時の対処法

基本的には違反していると思われる箇所を探り、理解を深めた上で修正を行えば掲載を再開することができます。

不承認となった広告ならば、広告を編集することで再審査が行われます。サイト側にも問題がある場合は、そのタイミングで合わせて修正するか、再審査の申請フォームからGoogleにお問い合わせすると対応してもらうことができます。

リマーケティングリストの無効化の場合は、パーソナライズド広告は利用できなので、一部の広告機能の利用を諦めるか、他のアドネットワークの利用を検討しましょう。

ポリシーマネージャーからのリクエスト

再審査の申請も自動化が進み、管理画面上部の「ツールと選択>ポリシーマネージャー」から、不承認になった広告の確認と、再審査のリクエストを送ることができます。

再審査請求が簡単にできるようになった弊害として、機械に頼っているために誤認の不承認が発生したり、Googleに問い合わせても機械的な回答しか得られないことも増えました。ポリシーマネージャーからのリクエストがエラーになったり、ポリシーに沿って修正したはずの広告が不承認になるようならば、その旨をちゃんと伝えた上で、Googleからの返信にもう一度返信することで調査を行ってもらえるケースもあります。

修正しても審査に通らない場合

違反箇所が明確にわかり、修正したにもかかわらず、ポリシーマネージャからの再審査請求が失敗したり、広告を編集しても不承認になる場合は、新しい広告を作成することで審査に通る場合があります。

特に重大なポリシー違反に誤認されている時は、このケースに該当することがあります。この状態になるとサポートからの返信も滞ることがあります。

広告側の問題、LPの問題、審査プロセスの問題、の順番に原因を探っていき、LPを修正しても審査に通らない場合は、新しい広告を入稿して試してみた方が早いこともあります。

具体的な事例

広告が停止されるケースでよくある事例を紹介します。単発でのご相談は基本的に受け付けておりませんが、どうしても審査に通らない場合は、お気軽にご相談ください。

デリケートな事象

普段はあまり該当することがない不承認の理由ですが、コロナ禍において審査が厳しくなっている場合があります。
いわゆる便乗商法のようなものだけでなく、緊急事態宣言宣下では、イベントなどで人を集めるような広告もポリシー違反に該当することもあります。
ヘルプに記載されている情報だけでは該当しないと思うケースも多いので、下記の最新情報も合わせてご確認ください。

不実表示を行なっている

景品表示法など広告に関する知識が乏しく、販売に繋げるための訴求を見様見真似で行い、利用できない特典やユーザーに誤解を生むような表現が過剰になっている場合に違反となるケースがあります。

「地域No.1」「口コミで人気」など、エビデンス(実績を証明するもの)のない比較表現を行なっていると、広告の審査は通りません。

誤解を招くコンテンツ

資格が必要な業種なのに未認可で運営していたり、他社の商標を不正利用したりするのは自身でも把握できるかと思いますが、「虚偽の表示」については判断基準が難しい部分となります。

「病気が治る」「絶対に痩せる」「必ず儲かる」などの効果効能を断定する表現や、口コミなどの第三者の声をエビデンス無しでランディングページに掲載している場合に該当します。

こうした部分に心当たりがあれば該当部分を削除したり、表現を変えるなどして再審査を行う必要があります。

関連性のないキーワードで入稿している

いくらアクセス数が欲しいからといって、サイトのコンテンツとは全く関係のないキーワードで入稿すると広告が不承認となります。

「テキスト広告」「入稿キーワード」「ページタイトル」に含まれるキーワードを揃えて入稿することで品質スコアの高い広告を作ることができます。

テキスト広告の作り方が間違っている

テキスト広告を目立たせたからといって★や【注目】などのように記号を使ったり、文字の間にスペースを空けるて「目 立 た せ た い」といった行為は禁止されています。

説明文の句読点の使い方を間違えたり、広告見出しに感嘆符(ビックリマーク!)を多用することも禁止とされているので、原稿の作成はルールに従って作らなければなりません。

リマーケティングが使えなくなった

再訪問を促すリマーケティング広告では、顧客のリストを集めるため、そのリストがプライバシーに関わる場合に、掲載の継続ができなくなることがあります。

通常の広告出稿よりも審査のタイミングが遅れることがあり、数ヶ月続けていたのに突然停止されるケースもあります。

特に注意が必要なのはユーザーの「健康状態」に関わるもので、病院や医薬品、ダイエットなど美容関連の業種では、リマーケティングは利用できないと考えておいた方が良いです。

広告掲載システムの回避

このポリシーに意図せずに該当する場合は、サーバー側で海外からのアクセスを拒否していたり、robot.txtにアクセスした時にエラーが発生して、クローラーが巡回できない状態になっている可能性があります。エラーを解消した場合でも、正常に再審査が行われないこともあり、異議申し立てが難航することが多いです。

また、「広告ネットワークの不正利用」に該当するなど、他の不承認が同時に発生して複雑なケースの可能性もあります。グレーな業種ではなく一般的な事業であれば、事情を説明することで解消できるかも知れませんが、明確に違反がないと言い切れない(または隠す)ようなことがあれば、掲載の再開はできません。

強制停止になった場合は、Googleからの通知メールに記載されているように、別のアカウントを作成しても、すぐにまた強制停止となるので注意が必要です。

悪質なソフトウェアまたは望ましくないソフトウェア

不承認の原因の中では最も難航するのがウェブサイトのマルウェア感染です。一度このステータスが付くと、マルウェアを駆除して、明らかに問題がない状態になったとしても、不承認の状態が続き、通常の審査は一切通らなくなります。再審査に関してもサポートチームでは対応することはできず、同じ案内を何度も繰り返されることになります。

明らかに「審査プロセスがおかしい」と証明した上で、何度もしつこく交渉することで、解消されることはあります。

偽装品のポリシー違反

解決事例はありませんが、お問い合わせを多数いただいてるので、下記の記事にまとめています。

強制停止になった場合

Google広告のアカウントが強制停止されると、すべての広告の配信がストップされ、管理画面の上部にアラートが表示されます。

原因を突き止めて改善し、異議申し立てを行うことで広告の配信を再開できることもあります。

もし悪意がなく意図せずにアカウントが停止された場合は、お気軽にご相談ください。アカウントの復旧後に運用代行も検討していただけるのであれば無料で対応いたします。

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この記事を書いた人

石橋 敬太郎のアバター 石橋 敬太郎 AdRegion Inc. CEO

株式会社アドリージョン 代表取締役。私は「Web制作」「集客」「経営」の知識を、満遍なく持ったオールラウンダーです。デジタル・マーケティングの領域を中心に、スモールビジネスの宣伝に必要なすべてをワンストップでサポートするIT顧問サービスを提供しています。

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