「Google広告ってなに?」という初心者の方向けに、Google広告でできることを解説します。リスティング広告の中の一つであるGoogle広告で、まずは何ができるかを知りましょう。
Google広告とは
Google広告はGoogleが提供する広告配信サービスで、Googleの検索結果や提携している媒体に広告を掲載することができます。
料金はクリックや動画の再生など成果が発生した時点で発生し、ご自身で設定した予算内で運用することができます。
掲載するサイトがGoogleのポリシーに反していなければ、個人・法人を問わず誰でも利用することが可能です。
詳細については公式サイトをご確認ください。
スマートアシストキャンペーン
より簡単に出稿できる「スマートアシストキャンペーン」というのもありますが、できることはGoogle広告に似ていますが「機能制限版」と言った形のものです。
Google広告は基本的に手間暇かけてクリックを絞り込みコスト削減と費用対効果を上げるものなので、自動化に頼ると逆に費用が高くつく事もあります。
2019年1月にAdWords ExpressはGoogle広告内の「スマートアシストキャンペーン」として統合されました。
AdWords Express は、小規模ビジネスや初めて広告を掲載する方を対象として開発された、完全自動化の広告ソリューションです。AdWords Express では、自動的に数種類の広告が作成され、定期的に最適化されます。広告はパソコンとモバイルのどちらでも、Google、Google マップ、関連するパートナー サイトに自動的に掲載されます。オンライン マーケティングに関する専門知識がない方や、広告キャンペーンの管理にあまり時間を割けない方におすすめです。
掲載料金と費用の目安
まず初めにどれくらい費用がかかるのかが気になる人が多いかと思うので説明しておきます。
Google広告は、クリックが発生した場合のみに費用が発生する仕組みで、支払い方法は先払いの「手動支払い」と、後払いの「自動支払い」の2種類があります。
手動支払いの場合はあらかじめ入金した予算を消化する仕組みで超過して費用がかかることはありません。自動支払いの場合は設定した1日の予算に合わせて掲載が行われますが、最大で20%程度は予算を超過する可能性があります。
クリックごとの料金は配信を行うキーワードによって数十円〜数千円と様々ですが、5000円程度の予算でも始めることはできます。推奨されているのは、1日の予算が1,000円以上なので、月に3万円程度を目安にするのが良いかと思います。
広告代理店に運用代行を依頼する場合は、利用する広告費に対して10%〜30%程度のマージンが必要になります。そのほかにも初期費用や月額費用が必要な場合もあり、最低契約期間なども含めトータルの費用がどれくらいになるかを確認しておいた方が良いです。
広告の種類
Google広告は検索結果に表示する広告以外にも、バナー広告やYouTubeの動画広告など様々な種類の広告を管理することができます。それぞれの特性はありますが、まずはどういう種類の広告が出せるのかを覚えておきましょう。
検索結果に表示する広告
「検索広告」と呼ばれているもので、「リスティング広告」と言われて真っ先に思いつく人も多いかと思います。検索ワードに一致した場合にのみ表示させることのできる広告です。
サイトにバナー広告を掲載する
「ディスプレイ広告」と呼ばれているもので、Google AdSenseを利用しているサイトなど、Googleが提携している媒体に広告を掲載することができます。
いつも見るサイトで広告を見かけたら、その広告の右上にマウスカーソルを合わせると「Ads by Google」と表示されるのが掲載できる枠です。
YouTubeに動画広告を掲載する
「動画広告」と呼ばれているもので、YouTubeを利用したことがある人は知っているかと思いますが、動画を再生する前に差し込まれる広告はGoogle広告を利用して出稿することができます。
同時に提携する動画サイトにも掲載することができます。
再訪問を促す広告
「リマーケティング広告」と呼ばれるもので、自分のサイトを見た人に対して表示させることができる広告です。
自分が見たサイトの広告が、「他のサイトを閲覧している時についてくる」と言った経験をされたことがある人は多いかと思います。
アプリを宣伝する
あまり活用できる人は多くないかと思いますが、iPhoneやAndroid用のアプリを宣伝することもできます。
配信の仕組み
Google広告の広告配信の仕組みとして、キーワードやユーザー属性などを掛け合わせて絞り込みを行うことができます。
例えば「指定するサイトのキーワードに一致しているページに訪問している女性」に広告を表示するなど、細かい指定ができます。
キーワードによる絞り込み
Google広告が得意としている部分でもあるキーワードでの絞り込みです。「完全一致」「部分一致」「フレーズ一致」など細かく設定することができます。
デバイスによる絞り込み
「PC」「スマホ」「タブレット」に分けて端末毎に入札単価調整と配信の可否を設定することができます。
BtoBサービスではスマホの配信を停止したり、BtoCサービスではスマホの入札単価を上げるような活用方法があります。
時間帯による配信設定
曜日と時間で1時間単位で区切り、入札単価の調整や配信の停止を行うことができます。
問い合わせを受け付けられない定休日は広告を配信しないといった設定も行えます。
配信する地域を限定する
都道府県や市町村、お店からの半径、など広告を配信する地域を絞り込むことができます。
指定の地域にいる人に限定するか、指定の地域に興味がある人にも分けて設定できるので、旅行先について調べている他府県の人には表示させる場合や、近隣に住んでいる人だけに表示したい場合で設定を使い分けることができます。
ユーザー属性で絞り込み
「年齢」「性別」「子供の有無」で絞り込むことができます。ユーザー属性は検索履歴などから判定する場合もあるので、絞り込みが甘かったり「不明」な場合もあります。
女性向けの製品で、はっきりと男性とわかりきっているユーザーへの広告表示を除外するなどの活用方法があります。
ユーザーの興味で絞り込み
Googleアカウントでログインしているユーザーはサイトの閲覧履歴などから興味のある分野がGoogleに蓄積されています。
その興味によって「購買意欲の高いユーザー層」など、ユーザーの興味に合わせて広告を配信することができます。
掲載先の指定
ユーザー属性や検索の意図以外にも、サイトに焦点を合わせて指定のジャンルや掲載先のURLで入稿することもできます。