Google広告の配信設定はできても、テキスト広告を作るのは簡単ではありません。文字数制限のある短文のテキストは長文を作るのより難しいです。拡張テキスト広告に移行して、より難易度が上がったと感じるかとも多いかと思います。
ちょっとした基本を押さえることで上手に作れるようになります。ぜひ参考にしてみてください。
テキスト広告の作り方
テキスト広告の基本の型は以下のような形となります。狙いたいキーワードだけを網羅して意味が伝わらない文章にしてはいけません。
キーワードを含めた上で、伝えたいことを箇条書きでもいいので材料として用意し、型に沿って整えることで、例文がなくてもスラスラまとめられるようになります。
Google広告は見出しの数が増えたり、説明文の文字数が増える傾向にありますが、15文字の広告見出しと40文字の説明文を作っておけば、Yahoo!プロモーション広告のスポンサードサーチでも流用することができます。
広告見出し 1 :狙ったキーワードを含む見出し
広告見出し 2 :キャッチコピーや行動を促すフレーズ
説明文:関連するキーワードを含む補足
狙ったキーワードを含む見出し
検索でユーザーが探しているものは、まず初めに読まれる「広告見出し1」部分に書かれている文章を読んで判断しています。できる限り入稿するキーワードを使った見出しを考えてみましょう。
15文字で入りきらない入稿キーワードは別のグループに分けるなどした方が、結果としてユーザーの利便性が高くなるケースが多いです。
キャッチコピーや行動を促すフレーズ
ユーザーにとって欲しい行動は明確に示した方が良いです。「まずはお問い合わせ」「今すぐ予約」「購入はこちら」などの行動を促すフレーズや、製品やサービスを魅力的に伝えるための訴求を含める必要があります。
「基本の型」以外にも、ブランディングを重視する場合は「店舗名」を見出しに含めたり、時にはあえて情報を減らした方がクリックされやすくなることもあるので正解がわからないうちは色々試して見るのが良いかと思います。
広告見出し3の活用方法
2018年8月に「広告見出し3」と「説明文2」が追加され、より多くの訴求を行えるようになりました。その反面で情報量が多くなることで、一番伝えたいことが濁るため、テキスト広告の作成はより難しくなったとも考えられます。
今の所、新しい見出しと説明文は必ず表示されるわけではないので、「広告見出し2」と「広告見出し3」を入れ替えて2パターンの広告を作ってみたり、「説明文1」で書ききれなかった内容を「説明文2」に設定しておくなど、あくまでも補足として有効利用できる形を考えられると良いです。
広告見出し 1 :狙ったキーワード
広告見出し 2 :キャッチコピーなどの訴求
広告見出し 3 :行動を促すフレーズ
説明文 1 :関連するキーワードを含む補足
説明文 2 :さらに補足
公式のヘルプには「広告見出し全体の文字数を 33 文字に制限しないと表示されない」と書かれているので、「入稿キーワード | 訴求 | 行動を促すフレーズ」って感じが基本の型になりそうです。
しかし、「3 つ目の広告見出しは、幅の広いモバイル端末では表示される可能性が高くなります。」とのことなので、iPhone SEなど幅が狭い端末で15文字ずつきっちり30文字で見出しを作ってると広告見出し3は表示されないので、積極的に使うべきではない印象です。(ランドスケープモードにすると表示の確認はできるけど…)
広告見出しのストックを作る
等角フォントが使えるテキストエディタであれば、以下のように半角の数字でメジャーを作り、思いつく見出しを全て書き出し、組み合わせることで見出しをスラスラ作ることができます。
文字数制限がある文章を考える時にはこういうやり方が流用できるのでおすすめです。
見出しには収まりきらない訴求や行動を促すフレーズは説明文で補足すれば良いので、このストックを作っておけば説明文も簡単に作ることができます。
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15文字で収まるものすごい見出し
書きかけの見出し
すごい訴求組み合わせると見出しが完成する
書きかけの見出しからすごい訴求
広告原稿の書き方のコツ
機械的な文章に見えるテキスト広告よりも、セリフ口調で書いた方が人気(ひとけ)があって親しみやすいのでクリックされやすくなったりクリック後の印象が良くなることもあります。
人は1秒にも満たな瞬時に文章を判断するので、漢字が4文字以上 続くと漢文のように見えて読みにくくなるのを避けるために半角スペースを入れたり、ひらがなが続くと区切りがわかりにくくなるので、区切りが分かりやすいように漢字を使ったり言い回しを変える細かいテクニックも大事です。
こうしたテクニックは長文のライティングにも通じるところがあるので、身につけて損はありません。
品質スコアを上げるコツ
まず入稿の基礎として以下の3点のキーワードを揃えることでクリック単価を低く抑えることができます。
- 入稿しているキーワード
- テキスト広告に含まれるキーワード
- LPのタイトルに含まれるキーワード
品質スコアを決める要素として、「キーワードと広告との関連性」が重要になります。
このほかにもページ内に関連するキーワードを含む文章が記載されていると、より効果が発揮されます。
入稿キーワードに沿ったテキスト広告やランディングページがない場合は、新しくテキスト広告やランディングページを作り、別のグループに分けて品質スコアを高めていく流れとなります。
A/Bテストは必ず行う
テキスト広告を作るのが難しいと言っても、必ずしも一発で完璧な原稿を仕上げる必要はありません。一つのグループに複数のテキスト広告を入稿することで、どの訴求の効果が良いかをテストすることができます。
品質スコアを決める要素には広告のクリック率も関係してくるので、クリック率やコンバージョン率が高いテキスト広告を残して、さらに効果の高いテキスト広告を作れないかを追求する流れとなります。
広告原稿は「直球」と「変化球」の2つを用意するイメージを持つと作りやすくなります。まずは伝えたい情報をストレートに書き出して1つの広告を作ります。次に行動を促すフレーズや煽りとなる訴求を含む広告をいくつか用意してみてはいかがでしょうか?
まずは各グループ2つ以上を目標として入稿してみてください。
禁止されている表現
たとえクリックされたいと思っても誇大広告になったり、薬事表現を無視すると、広告の配信が停止されてしまいます。違反を繰り返していると最悪の場合アカウントごと停止される事もあります。
公式の「不実表示」に関するポリシーをご確認ください。