SEOを意識していると検索順位が気になるものです。検索順位はユーザーごとに違ったり、常に変動するものなので、正しい順位の見方を知らないと無駄に一喜一憂することにもなりかねません。また、検索順位は相対的な評価でもあるので、競合サイトの順位変動やアルゴリズムの変化による影響もチェックしたい時があります。
今回は、SEOの基礎とも言える「検索順位」について解説します。
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検索順位チェックの基礎
はじめに、Googleの検索順位は、200以上の評価基準で決められています。評価基準があると言っても、単純な点数方式で検索順位が決まるわけではありません。ユーザーが検索をするごとに、検索語句とコンテンツの関連性を照らし合わせて、さまざまな要素が絡んで検索結果が決まっています。
順位をチェックする必要はあるのか?
結論から先に言うと、「検索順位」という指標を追いかけることにあまり意味はありません。もちろんターゲットのキーワードで1位を取ることは重要ですが、ユーザーの行動パターンが多様化した現代では、特定のキーワードの順位を追いかけるよりも、流入数を追いかけた方が分析の価値は高くなる傾向があります。
会社名や店舗名での検索順位を調べる程度ならば、ツールを導入してまで検索順位をチェックするのはあまり意味がありません。目視での確認で十分事足ります。検索流入が収益に直結しているのであれば、順位を気にしなければなりませんが、通常ならツールを使ってまで調べる必要ありません。
目視で順位をチェックする方法
Googleの検索順位は、その時々によって変化します。ブラウザの履歴、端末情報(IPアドレスやGPSの位置情報)を利用して、検索結果の表示は各個人にパーソナライズされていたりもします。また、同じ日に同じ端末で検索しても時間帯によって順位が変わることもあります。
検索結果は人によって違うので、普段お使いのブラウザで順位を見ても意味がありません。目視で順位を確認する時は、ブラウザのシークレットモード等を使い、パーソナライズの影響が少ない状態で調べなければなりません。
新しいシークレットウィンドウを開いて検索して自分のサイトを確認し、そのまま別のキーワードで検索すると自分のサイトが普段よりも順位が上がって見えることもあるので、1語ずつ新しいウィンドウを開かなければ正確な順位を調べることはできません。
サーチコンソールの検索アナリティクス
よほど検索ボリュームの多いキーワードを狙っている場合は別ですが、ほとんどの人はサーチコンソールの平均検索順位を確認するくらいで十分です。
検索アナリティクスのデータは人による検索結果の違いや、期間による計測となるので、「平均順位」での表示となるので、あくまでも参考の順位となります。
また、画像検索の上位に表示されていて、検索結果の1ページ目に画像検索が表示されている場合や、Googleマイビジネスに登録していて地図と一緒に1ページ目に表示されている場合は、その順位を計測されていたりするので注意が必要です。
検索順位をチェックするツール
SEOに力を入れていて日で追って順位を確認する必要がある場合は、目視でのチェックでは大変なので、計測するツールを利用します。
ツールは、「Webサイト」「アプリ」「クラウド型ソフト」3つのタイプに分かれていて、調べるとたくさんの種類がありますが、以下の3つのどれかを選べば間違いないです。
検索順位がチェックできるWebサイト
Webサイト型のツールは、1ページ単位で5つくらいのキーワードしか確認することができないので、あまり実用的ではありません。
SEOチェキ
URLと順位を調べたいキーワードを入力するだけで簡単に順位をチェックすることができます。同時に3つのキーワードを調べることができ、ブラウザの履歴などの影響を受けない順位をさっと確認したい時に便利です。正しい検索順位の見方を説明するのがめんどくさい時でも「SEOチェキで調べた順位が正しいです!」と言って見せる方が話がスムーズに進められます。
インストール型のアプリ
Windowsのみに対応しているものですが、多くのSEO担当者が利用しているものです。無料でも使えますが機能制限があります。
GRC
検索順位の変動を手元のパソコン上で保存しておきたい時には便利なツールです。また、URLとキーワードで順位を調べるシンプルな仕組みなので、競合のサイトの順位を観測するのにも使えます。
クラウド型の順位チェックツール
有料のツールですが、ブラウザ上で動くものなのでWin・Mac共に使うことができます。
BULL
Webサーバー上でデータが管理されているので、更新するためにPCを立ち上げておく必要はなく、どの端末からでも閲覧できるのがメリットです。
全体の順位変動を知るには?
ご自身のサイトの順位変動ではなく、世の中全てのサイトの順位変動があったかを確認するには下記のサイトを参考にします。
Googleが公式にアルゴリズムの変更を発表した前後にはこまめにチェックして自身のサイトと照らし合わせると、順位が変わったタイミングを探ることができます。
下記のツールのほか、変動が大きい時は、Twitterで「順位変動」などのキーワードで調べると、Googleのアルゴリズムを追っている人が見つかるので動向を掴みやすいです。
MozCast
ピックアップされた1000個のキーワードからトップ10の順位を前日と比較し計算された指標から、天気予報に見立てたアイコンで変動具合を確認することができます。
変動が大きいほど雨や雷の悪天候で表現されています。
なまず
詳細は不明ですが、ナマズの地震予知の迷信と順位変動をかけているのでしょうか?仕組みは公表されていませんが、MozCastと同じようにサンプリング対象のキーワードから指標を算出しているようです。
おそらく日本語のキーワードがサンプリング対象なので、国内と海外での差を比べるのに必要となります。
順位を調べても順位は上がらない!
と言うわけで集めたデータを元にどこをどう改善していくかを考える事が必要となります。
具体的な施策については別の記事で紹介したいとは思いますが、サイトの状況によって施策も変わってくるので、気になるかたはお気軽にご相談ください。