長年運営してきて規模が大きくなったサイトでは、無駄なページを省く事もSEOでは重要な施策となります。うまく調整する事で大幅な検索順位アップも狙えるインデックスを最適化する方法を解説いたします。
インデックスカバレッジとは
2018年2月に公開された新しいサーチコンソールに導入された機能である「インデックスカバレッジ」ですが、「カバレッジ」って言葉にあまり馴染みがないと良くわからないですよね。
カバレッジはシステムがどれくらい状況を把握しているかという意味合いで、「Googleが認識したURLの状態をどれくらい把握しているか」を確認できるのがインデックスカバレッジの機能であると聞けば納得できるかと思います。
サーバーの障害やページの削除などが原因でクローラーがアクセスできなかったページや、ページのリダイレクトやcanonicalタグの設定による重複からインデックス除外されているページを確認することができます。
ページのURLを制御する各種設定が有効かを確認するだけでなく、本来は検索結果に表示させたかったページが、インデックスされていない事を発見する事もあるので、定期的にチェックする必要があります。
Googleにページを登録する
インデックスを最適化するとはいえ、まずはGoogleにページをクロールされていなければ何も始まりません。2017年7月25日にGoogleへURLを登録するための機能が停止されたため、クローラーの巡回を促進するにはサーチコンソールを利用するしか方法がありません。
サーチコンソールに登録する
サイトを公開したばかりだったり、SEOに取り組み始めたばかりで、サーチコンソールをまだ利用していない場合は登録するところから始めます。
サイトマップを送信する
サーチコンソールへの登録が済んだらサイトマップを送信します。サイトマップは恒久的なページのURLをGoogleに伝えるための役割を持ちます。サイトマップを用意しなくてもインデックスされないということはありませんが、サイト内リンクを張っていないページをGoogleに発見してもらうためには必要となります。
Fetch as Googleを行う
すでに公開しているサイトを大幅に変更した場合は、サーチコンソールの「Fetch as Google」からクロールのリクエストを送信します。
インデックスから除外する
SEOでは無駄なページを作らない事も重要な要素となります。初めから計画的にコンテンツを作成しているならば無駄なページは少ないかと思いますが、運用をしていく中で不要なページがGoogleにインデックスされたまま残ってしまう事もよくあります。そういったページをインデックスから除外する事でサイト全体のクオリティを上げることにつながり、結果として検索順位の向上が見込まれます。
noindexタグを設定する
制作途中のページや、使わなくなったけどGoogleにインデックスされているページなど、ユーザーが検索から入ってくる必要がないページにはnoindexタグを設定しておきます。
head内に下記のタグを記載しておくと検索結果に表示されなくなります。稀に必要なページにもタグを記載してしまい、いつまでたっても検索結果に表示されなくなってるケースも見かけるので注意が必要です。
<meta name=”robots” content=”noindex” />
robots.txtを設置する
noindexタグはクローラーが巡回してインデックスしない事を判断しますが、クローラーの巡回を遮断するにはrobots.txtを利用します。機械的に生成されるページでGoogleにインデックスされる必要がないページを指定するのに使います。ただし、設定したからといってクローラーが必ず従うとは限らないので、あくまでも補助的なものと考えてください。
重複ページを統一する
同一ページに複数のURLでアクセスできる場合や、ランディングページをABテストで使い分けたりする場合に発生する重複ページはGoogleがインデックスしないように設定する必要があります。
canonicalタグを設定する
URLにパラメーターをつけても同じページにアクセスできるような場合に「正規のページのありか」を示すために使います。同じ内容のページが複数ある場合は、下記のタグに代表となるページのURLを記述して、head内に記載しておきます。
<link rel="canonical" href=“代表ページのURL”>
URLパラメータを調整する
URLの後ろにつく「?hoge=XXX&fuga=YYY」などのパラメーターによってページの内容が変わる場合は、サーチコンソールの「クロール>URL パラメータ」のページから、パラメータごとクロールの必要性の有無や、パラメータが表す意味をGoogleに申請することができます。