SEOを外部に委託する場合、パートナー選びは重要となってきます。電話営業に対応するのも、こちらからお問い合わせするにしても、ネット上の評判に惑わされず、技術力を見抜くには、ある程度の心得が必要です。比較検討されている方は参考にしてみてください。
電話営業してくるのは何故?
SEOコンサルティングを専門に行う会社は、SEOで実績が上がっていないから電話で営業をかけてくるのではなく、検索で自発的にサービスを探している人と、サービスを本当に必要としている人のマーケットが別にあると理解しているからです。たとえ優れたSEO会社でも「SEO対策」で上位を取っているわけではありません。「SEO対策」で1位を取ったとしても、確実に成果に繋がるかと言われるとそうではないからです。
どうしてかと言うと、「SEO対策」で検索をする人の中には、個人でブログを運用していたり、Web制作会社がクライアントのために情報収集をしていたり、自社運用でどうにかしたい人など、様々なタイプの人がいます。価値がありそうに見えるキーワードでも、需要とサービスがマッチしないことがあるのです。
例えばネットショップを運営している会社や、不動産会社など、特定の業種の人に直接売り込みたい時には、検索で上位を狙うよりも、需要がありそうな会社のリストを集めて片っ端から電話で営業をかけた方が効率が良いです。
なので、ターゲットに合わせた集客方法を選ぶとなると、SEO以外も選択肢に入れて戦略を練らなけらばならないのです。SEOで実績が上がっているからといって、他の集客経路のマーケティングをおろそかにしてはいけません。
SEOを理解しているか確かめる方法
電話営業とSEO技術が関係ないということは、話の内容から担当者のスキルを見抜かなくてはなりません。
SEOの本質を理解しているか?
まず「SEOって何ですか?」と聞いて「検索順位を上げる為の施策です」という人には注意が必要です。
SEOというのは「検索エンジン最適化」という意味なので、「SEOの順位が上がる」「SEOが強い」などの言い方は間違っています。「最適化が上がる」「最適化が強い」と言い換えると違和感があるかと思います。「SEOへの影響がある」と「SEO = 検索順位」というニュアンスで喋っている人は、SEOの本質である「ユーザーが求めるコンテンツを見せるために最適化する」という部分を見失っている可能性があるので要注意です。
専門用語を知っているかどうかは、慣れた営業ならば知らない分野の話でも切り返しも上手いので、あまり関係ありません。
言葉の使い方で何がわかるかというと、その人が普段触れている情報源や読解力に関わってきます。SEO業界の人が発信している情報ならば自然と言葉の使い方も正しくなり、アフィリエイターなど独学で学んでいる人の情報に触れている人は、間違った表現をそのまま使ってしまう傾向にあります。わずかなニュアンスの違いに気づけば、その人の能力を探るきっかけになるはずです。
本当に検索順位に関わる施策か?
SEOに携わる人の中には、古い情報に惑わされた人や、推測で語られた情報が蔓延していたり、検索順位に関係しない指標や施策がたくさんあります。実はGoogleがはっきりと「検索順位と関連がない」と言っているものもあります。「滞在時間」「SSL化」「ページの表示速度」「HTMLタグの使い方」「ソーシャルメディアでの拡散」などが検索順位を上げるのに必要と言っている人は要注意です。「類義語や共起語」「被リンク構築」「クローキング」など小手先の手法を自信満々に語る人にも注意しましょう。
効果がありそうに見える施策でも、その会社が得意とする手法が、ご自身のサイトに運営方針とバッリチ噛み合うかどうかの判断が必要になります。サイトの構造やコンテンツが整っていないのに被リンクの施策を行っても効果は薄くなるし、コンテンツマーケティングを目指すにも、狙うキーワードを検索広告で出稿してみて成果に繋がるかリサーチしてからの方が、結果として費用や時間がかからないかもしれません。そうした意味でも「本当に効果がある施策か?」を判断する必要があります。
マーケットを理解しているか?
重要なのはターゲットとなる人がインターネット上でどういう行動をしているかを理解して、どのような集客経路を強化すれば売上に貢献できるかを説明できるかどうかです。SEOに限らず広告営業でも、その施策があなたのビジネスにどう影響するかをはっきりと提案してくれる営業は少ないかと思います。営業担当と技術者が別にいる場合にも、意図の食い違いが出てくる可能性があります。「このキーワードで上位を取れば〜」という話が真っ先に出てきたら断るべきです。
良いパートナーを選ぶには?
SEO業界はあまり良い印象を持たれていない事も多く、どこの会社に頼むのがいいのか?というところでまず悩むかもしれません。どこの会社に依頼するにせよ、相手方の信用より、自身の目標を持つ事の方が重要です。
再現性のある施策や、具体的な施策を提案してもらえれば話は早いですが、技術力やマーケットの理解を確認し、費用面や担当者の人柄が合うかなどで最終的な判断をするのが良いかと思います。
広告費を削減するためにSEOを行う場合
リスティング広告で流入があり、SEOで上位が取れればそのキーワードの広告費が削減できる場合は、キーワード単位での料金形態のSEO会社を選びます。
集客の幅を広げるためにSEOを行う場合
検索上位を取れたからといって売上に繋がるとは限らないので、検索で上位に表示されることを目的とするより、総合的なWebコンサルティングを行っている会社を選ぶのをおすすめします。