サイトリニューアル時のSEO 検索順位を維持するための注意点と手順

ホームページのデザインは日々進化していて、古くなったデザインはユーザーに放置されていて管理されていないような印象を与えることもあります。大幅なデザイン変更を行うとなると気になるのは、「リニューアルに失敗してアクセスが減ってしまうのでは?」という疑問かと思います。

検索順位を保ちアクセス数を減らさずに、ホームページをリニューアルするための注意点や手順を紹介します。

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目次

安全なリニューアルの三原則

間違いのない手法で、正しい手順を踏んでリニューアルを行えば、検索順位を落とすどころか、さらに上位を目指すことも可能です。

まずは現状を正しく分析し、部分的に試したり、危険な部分を把握した上で計画を練ってみてはいかがでしょうか?

検索順位を変えずに大幅なホームページのリニューアルを行いたい場合は、いくつか守らなけらばならないことがあります。

URLを変更しない

基本的にGoogleはURLを元に、ページの内容を見て評価を行なっています。

WordPressやCMSから静的なHTMLへの移行を行う場合は、パーマリンクの構造を崩さないように設計しなければなりません。

URLを変更する場合はhtaccessで301リダイレクトを行い、転送の処理を行なったり、パーマリンク構造を同じように作ることで検索順位を保つことはできます。

Webサービスからレンタルサーバーへの移行時は、htaccessでの転送が難しい場合もあるので注意が必要です。

タイトルとディスクリプション

タイトルに含まれるキーワードは、検索にかかるかを決める重要な部分でもあります。
リニューアル時は順位変動を起こす要素を極力減らして、原因の追究を行えるように、タイトルとディスクリプションは大幅な変更を行わないようにしたいところです。

ページ内のコンテンツ

コンテンツ部分のテキストは大幅な削除や変更を行わず、リニューアルが完了して順位の変動が落ち着いてから追加の要素を足して上位を目指す流れでも遅くはありません。

ページの趣旨は変えずに、よりユーザーに必要な情報を整理し、加筆修正することで、さらに上位を目指せるページにリニューアルすることができるはずです。

ケース別に見るリニューアル方法

いくつかのパターンに分けてリニューアルの注意点を説明します。

テンプレートを変更する場合

WordPressのテーマを変えるなどHTML構造が大幅に変わる場合は、内部リンクの構造や、見出しなどの基本的なHTML構造を重点的にチェックしなければなりません。

ヘッダー、フッター、サイドバーなど骨組みになる部分と、主要なコンテンツの部分でリニューアル時の変更点は多数あるかと思います。

見た目は同じように見えていても、HTML構文として間違った記述を使用しているテンプレートもあるので、注意が必要です。

システムを入れ替える場合

WordPressから静的なHTMLのホームページに変更したり、PukiWikiからWordPressに移行するなど、時には大幅なリニューアルが必要になることもあるかと思います。

リニューアル前後で全く同じURL構造を作ることができるならスムーズに移行することができますが、そうでない場合はhtaccessでリニューアル前後で対応するページを301リダイレクト(転送設定)を行わなければなりません。

アクセス解析やサーチコンソールのデータから、必要なページを取捨選択して、対応するURLの処理を考えながら、計画的なリニューアルをしなければならないので、少し大掛かりな作業となります。

ドメインを変更する場合

リニューアルのタイミングでURLを変更するのも一つの手です。URLを変更するだけであれば、検索順位を保ったままリニューアルを行うことができます。

現状のホームページを元に、新しいドメインでのホームページの作り込みを行い、ホームページ完成後にサーチコンソールからアドレス変更の申請を行えば、既存のホームページをそのままリニューアルするよりも安全に移行作業が行えます。

ページ単位でのリニューアル

一つのブログ記事であれば、追加となる要素が本当に必要かを考えながらリライトを行わなければなりません。

ディレクトリのトップページだけを大幅に変更する場合は、下層ページの力もあるので割と気にせず作業を行なっても大丈夫です。

とはいえ、ページの趣旨が変わりすぎたり、狙うキーワードを広くしすぎてページの趣旨を広げすぎると、悪影響を与える可能性は高くなります。

リニューアルの手順

当たり前のことですが、リニューアルを行う時は、それぞれのページのアクセス数や検索順位を把握した上で、守るべき部分と、攻める部分を明確にして計画を立てなければなりません。

積極的にSEOを行なっていると、効果があると思って行った施策でも実は全く意味がなかったりすることもよくあります。

「検索流入が多いんだけど、アクセスを落とさずリニューアルしたい」という相談でも、実はそれほど検索上位を取れていなくて、全く無視してリニューアルを行なっても良いケースなども多々あります。

ホームページの運用状況によってはやるべきことが大きく変わってきますが、大まかな流れは以下を参考にしてみてください。

URLリストの作成

まずはリニューアルの前にホームページの構造を把握しておく必要があります。

最低でも「ページのURL」「タイトル」「ディスクリプション」の3点をエクセルなどでまとめ、全てのページの一覧を用意しておくと、のちの作業が楽になります。

アクセス状況を確認する

用意したURLリストに、ページ毎にアクセス数や検索順位の実績を追加して実績の全体像を把握します。

思ったように見られていないページに回遊させる動線を見直したり、検索流入が取れていないページの修正など、このタイミングでリニューアルの方向性を大まかに決めておくのが良いです。

新しいページの設置先を決める

ホームページを丸ごとリニューアルするのか、ページ単位でリニューアルするのかを決めます。

新しいドメインを使うのか、ページのURLを変更するのか、URLリストに新旧の対比ができるようにして、新しいページの準備に進めます。

新しいのページの準備

HTMLファイルをFTPでアップロードしてホームページを作っている場合は、ローカル環境でページを作ります。

WordPressなどCMSを利用している場合はローカル環境かテストサーバーに設置してホームページを作成します。

CSSやJavaScriptが干渉しないようにディレクトリを調整したり、画像フォルダを整理するなど、内部的なディレクトリ構造も整理できると、今後の保守管理が楽になります。

ホームページを公開する

ページが完成したら本番環境にアップロードします。稼働しているホームページを上書きする場合は、アクセスの少ない時間を選ぶなど注意が必要です。

転送処理を行う

リニューアルした後に使わなくなったURLをトップページに転送したり、URLを変更したページは新しいページへの転送処理を行います。
ドメインを変更する場合はサーチコンソールからアドレスの変更処理を行います。

サイトリニューアルを検討中の方へ

SEOを考慮したリニューアルは、現在のサイト管理状況や、アクセス規模によって、適切な流れは変わってくるかと思います。もしリニューアル前に迷うことがあれば、お気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

石橋 敬太郎のアバター 石橋 敬太郎 AdRegion Inc. CEO

株式会社アドリージョン 代表取締役。私は「Web制作」「集客」「経営」の知識を、満遍なく持ったオールラウンダーです。デジタル・マーケティングの領域を中心に、スモールビジネスの宣伝に必要なすべてをワンストップでサポートするIT顧問サービスを提供しています。

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