Google検索から流入に繋がったキーワードは、サーチコンソールの「検索アナリティクス(検索パフォーマンス)」から確認できます。サーチコンソールに登録したものの見たことがないという方は、検索流入を取りこぼしているかもしれないので、まずは使い方を知って、サイトの改善に有効活用しましょう!
サーチコンソールのすべての機能については下記の記事も参考にしてみてください。
検索アナリティクスとは
2018年2月にリニューアルしたサーチコンソールが公開されました。検索アナリティクスは「検索パフォーマンス」に名称が変更され、過去16ヶ月の実績が確認できるようになりました。使い勝手は少し変わりましたが、確認できる指標やフィルタなどの根本的な部分は変わっていません。
サーチコンソールの機能の一つである検索パフォーマンスでは、SEO対策をするにあたって重要な、検索語句に関するレポートを確認することができます。検索語句、表示回数、クリック数、クリック率、検索順位、のデータがチェックでき、各指標はフィルタで絞り込みを行うことができます。
これらの指標はGoogleアナリティクスと連携させることで、アナリティクス側で確認することも可能です。
インターネットのプライバシーに関する認識は年々進んでいて、GoogleのSSL化によってアクセス解析で検索キーワードを知ることができなくなったため、どのような検索キーワードでサイトに辿り着いたかを、他のツールで確認することができません。
検索アナリティクスの使い方
レポートを見るためには、サーチコンソールを開き、左側のメニューの「ステータス」の中にある「検索パフォーマンス」を開きます。始めに開いた状態では、過去3ヶ月間のクリック数が多い順の、クエリ(検索語句)が表示されています。
まずは上部の「表示回数」「CTR」「掲載順位」のチェックを入れると、グラフと表に反映されます。基本はこの状態から表示回数で並べ替えたりして実績を確認します。
フィルタの使い方
クエリの他に、ページ、国、デバイス、検索タイプ、日付、からそれぞれのレポートを確認することができ、各項目の中で比較したり、複合的にセグメントを絞ることもできます。
ページ
URLごとのレポートで、ページ単位の表示回数や検索順位、CTRを確認することができます。
国
海外展開していない場合は、あまり用途がありませんが、国ごとに絞り込みを行えます。
デバイス
PC、モバイル、タブレットに分けて絞り込めます。
検索タイプ
ウェブ、画像、動画に分けて絞り込めます。
日付
レポートの期間を絞り込めます。最大で3ヶ月間のデータが蓄積されています。
ページごとの検索語句レポートを見る
一番よく使うのは、ページ単位でどのキーワードで検索に表示されているかを確認する方法です。
上部のメニュー内の「クエリ」の隣にある「ページ」にチェックを入れると、キーワードごとの統計ではなく、ページごとの統計に切り替わります。
下の表から統計を確認したいページをクリックするとフィルタが選択された状態になるので、「クエリ」のチェックを入れて元のページに戻ります。
あっというまにページごとのレポートに切り替わりました!この手順を覚えておくことで、特定のページのアクセスが減った原因が見つけられる可能性があります。
データの活用方法
基本的にはページごとに施策を練っていきます。一つのページごとに狙っているキーワードで表示されているかを確認し、より上位を狙うにはどのようにコンテンツを変えていくかを考えます。
ブログ記事であればリライトや加筆修正を行い、ディレクトリであれば配下に含まれるコンテンツをどのようにまとめるかを考えます。
表示回数が多いけどクリックされていないクエリは、ページのタイトルに含まれる訴求がユーザーの需要とマッチしていない可能性があります。タイトルを書き換えるのか、全く別のページを作りそのキーワードを狙っていくかなど、様々な方向でデータを活用することができます。
レポートを保存したい
検索アナリティクスに保存されるデータは3ヶ月分なので、古いデータを保存しておきたい場合は、表の下部の「ダウンロード」ボタンから1ヶ月単位で保存しておくのをオススメします。
レポートは3日ほど遅れて反映されるので、毎月4日頃にダウンロードしておくと、後から施策を練る時に役に立ちます。
今後はサーチコンソールのリニューアルで1年分のデータが確認できるようになる予定なので、それまでは小まめな保存が必要です。
平均検索順位について
Googleの検索結果はユーザーによる順位の違いもあり、レポートに表示される掲載順位は期間中の変動なども含めて「平均」の順位が表示されます。
また、画像検索の上位に表示されていて、その画像検索の結果へのリンクが、通常のウェブ検索に表示されている場合にも、平均検索順位に反映されます。
検索順位が高くて、実際に見た場合に自分のサイトが見つからない場合は、ユーザーが検索オプションで、細かい絞り込みを行なっているケースも考えられます。
順位はあくまでも参考として、クエリからユーザーにあうコンテンツを作り、ご自身のサービスの宣伝に繋げられるかを考えましょう。